ゲーム案件のポイ活の仕組みとは?
こんにちは。
皆さんは、ゲーム案件でどうしてポイ活というものが成り立つのか考えたことはあるでしょうか?
利用者と企業とでwin-winの関係がないと成り立たないわけですが、一見すると企業にメリットは少ないように感じませんか?
この記事では、ゲームアプリを開発する企業にとってどんなメリットがあって、なぜ私たちはゲームをするだけでポイントを貰えるのかを紐解いてみたいと思います。
その仕組みを理解することで、これまであまりゲーム案件をこなしてこなかった方も、安心して取り組むことができるかもしれません。
企業のメリットとは?
ポイントカードの仕組みと違ってちょっと複雑で、ゲームを作った企業Aの視点と、そのゲームに広告を載せたい企業Bの視点があり、合わせて4つの理由があると思っています。
それらを一つ一つ見ていきます。
①企業A:ゲーム内アイテムを購入させたい
多くのスマホゲームは基本プレイ無料ですが、ゲーム内アイテムとして、課金しないとゲットできない物があります。
ガチャは有名ですし、強化アイテム、装備アイテムもそうですよね。最近では、海外ゲームによく見られたVIPという概念も国産ゲームに浸透しつつありますね。
「あとちょっとこれがあれば敵を倒せるのに!」とか、「ちょっと課金するだけで永久にある機能が解放されてラクになる」という心理をついた、上手い考えです。
ただ、ポイ活でそのゲームをやりはじめた人としては、課金するのではなくむしろお金欲しさにそのゲームをするわけなので、ゲームを作った企業Aからするとそんなにこの効果は狙っていないと思います。
ハマってくれて課金してくれたらラッキー、くらいです。
ただ一応、ポイ活利用者はアイテムをゲットして強くなれる、そして企業Aは儲けが出る――ということでポイ活利用者ー企業A間のwin-winが成り立ちます。
②企業A:広告を見てほしい
広告で出た商品などを購入するかどうかは別として、企業Aとしては広告を見せるというだけでよい、という考えがあります。
企業Aは企業Bから広告代をもらっているので、その広告代をもらうに値する閲覧数がほしい、というわけです。
筆者は中の人ではないので予想にすぎませんが、「100回の閲覧あたりでいくらの広告代」とか「商品を購入してもらえたらいくらの広告代」といった契約がなされているはずで、どちらにせよ企業Aとしては広告を見てほしいわけです。
次の理由とも被りますが、企業Bとしては、広告から実際に購入に至ってくれたら儲けもんですよね。
これで企業Aー企業B間のwin-winが成り立ちます。
③企業B:広告で出した商品を購入してほしい
これは単純明快ですね。ゲームでは課金せずとも、広告で出てきたものが欲しい物だったら、実際にそれを買う人がいるということです。
筆者の場合は広告に影響されるということはないですが、事実として広告から購入に至るケースがあるからこそ広告の力なのです。
何度も何度も同じ広告を目にすれば嫌でも頭に残りますよね。
騙されて買った場合それはwin-winではないのではないか?という声が聞こえそうですが、購入する時点ではその人は必要があって買い物をする判断をしたわけなので、結果的に使わない物だったとしても、購入する時点の心境としてはポイ活利用者ー企業B間はwin-winですね。
④企業A:ゲーム内ライバルを増やしてゲームを活性化させ、重課金者にもっと課金させたい
筆者としては、これが一番の理由かと考えています。
どういうことかと言うと、例えば全世界の人が同じ土俵で競うゲームの場合、同盟制度を除いてライバルは自分以外すべてとなるわけです。
そもそもゲームをしてくれる人がいないとライバルは少なくなり、争う必要がなくなりますよね。
逆に、ライバルが多ければそれを超えようと課金してくれる人が現れ、もともと課金している人であれば、さらに課金しようという気にさせるのです。
そこで、「ライバルをどうにかして増やして競い合って欲しい」と企業Aは考えた結果、ポイ活サイトにゲームアプリを載せるわけなのです。
ポイ活の達成条件程度のレベルでは重課金者には関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、
下層同士が刺激し合って課金
⇨強くなった下層が中堅層を刺激して課金
⇨強くなった中堅層がガチ勢を刺激して課金
というふうに連鎖していきます。
さらに、同盟的な制度があれば、下層ばかりであっても数人の中堅層以上がいれば、集団としては脅威となり、他の同盟の中堅層を刺激します。
ゲーム利用者はまんまとカ◯にされたと見えますが、本人としては強くなって嬉しいはずです。
そういうわけで、自分自身は課金せずにポイントが貰えるポイ活利用者ー企業Aーゲーム利用者のwin-win-winが成り立ちます。
広告にゲームが出るのは①~④の複合技
広告を見せるためだけに作ったであろうパズルゲームなどによく見られますが、商品ではなく他のゲームを広告として見せるものがありますよね。
これらはこれまで説明してきた理由を何重にも重ねた技であり、意味のないゲームというわけではありません。
まとめ
ここまで見てきたように、いろんな立場の人の思惑を利用してゲーム案件のポイ活は成り立っています。
ポイ活をする側の人としては変に申し訳なくなる必要はなく、不審がる必要もないことは理解できたと思います。
もちろん世の中に"絶対"ということはないので、すべてのポイ活が絶対安心とは言い切れませんが、ゲーム案件に関しては安心してよいと思います。
ちなみに、いまでは国内のスマホゲーム市場は1兆円を超えているらしく、コロナ禍でますます増加する予想がたっていることから、多くの企業がスマホゲームに参入のは当然の流れですね。
そういう意味では、ゲーム案件でポイ活をするのは今が一番波に乗っているのかもしれません。